会場である駒沢第二競技場には太陽が強く照りつけていたが、昨年の最高気温37度に比べると、今年は31度とまずまずのコンディション。しかし、港区代表は不安材料を抱えていた。集まったメンバーの内、出場できる体調の選手は12名と交代が1名しかいないのである。これまでの4大会の戦歴は4勝4分けと負けなしだが、少人数で不敗神話を続けられるだろうか?
第一試合 vs 日野市
相手のあたりが弱く、港区がボールを持つとテンポよくボールが回り、試合を支配する時間が続く。前半、何度かシュートを放つも決まらない。逆に一発のカウンターで自陣ゴール前まで運ばれてしまい、相手の放ったループシュートはゴールに吸い込まれたように見えた。しかし、バックスピンがかかったボールは、戻るように跳ねてDFがクリア。肝を冷やしたが、ノーゴールの判定。前半を0-0で折り返す。
後半もテンポよくボールが回り、いくつもチャンスを作り出す。中村選手からのクロスを藤田選手が決めて1-0。さらに藤田選手が上手いヘディングからドリブルで持ち込んでからのクロスを、今度は中村選手が決めて2-0。
前半にカウンターを許した以外は完璧な試合運びで 2-0 と快勝した。
- 試合結果:港区 vs 日野市 2-0
- 得点:藤田選手、中村選手
第二試合 vs 練馬区
1名が駆けつけて、交代2名で試合に臨む。日野市よりも当たりが強い練馬区に最初は手こずるも、しばらくすると中盤でテンポよくボールが回り出す。何度か枠を捉えるシュートを放ったが、反応のよいキーパーに阻まれた。前半はやや優勢な試合運びで、0-0で折り返し。
ハーフタイム、藤田選手が「二連戦の相手は必ず足が止まる。ラインが高いので裏を狙おう」と檄を飛ばす。その読み通り、徐々に相手の足が止まり始める。渡辺選手がサイドを突破してクロスを送るも藤田選手のシュートは枠をそれる。ゴールの予感が高まるなか、中村選手からのラストパスに対し、ラインの裏に抜け出した藤田選手が、ゴールキーパーの前で冷静にステップを踏んでベストフォームから値千金のゴール。
人数が少なく、故障を抱えるメンバーも何人かいる中で、この日2連勝を果たした。
- 試合結果:港区 vs 練馬区 1-0
- 得点:藤田選手